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2026.08.03 作成 | 実施期間 2026.08.31 〜 09.30

担当者不在の1ヶ月で行う大規模調査。
何を、どの順で調べるか

確認も承認も実装も止まる1ヶ月を、確認が要らない調査で埋める。調べた結果は報告書で終わらせず、担当者の復帰と同時に発注できる実装チケットへ変換するところまでを範囲に含める。
実施期間
4週間
+準備の第0週(8月)
監査の対象
59記事
全数。行動データのみ上位20記事
分解する層
4
表示・CTR・回遊・CV率
休み前に取るもの
7
うち3件は8月15日が期限
01

この計画が前提にしている3つの条件

3つ目があるため調査に専念できる。1つ目と2つ目があるため、調べた結果を10月1日に動かせる形へ変換するところまでが調査の範囲になる。

先方担当者が9月いっぱい不在

確認・承認・データ依頼が1ヶ月できない。必要なものは8月中に取り切る。第0週の位置づけが最も重い

サイトの変更は先方エンジニアへの依頼が必要

休み中に実装は1件も進まない。調査の出口は、復帰と同時に発注できる実装チケットに置く

記事の執筆は別の担当が進める

調査に工数を全振りできる。執筆者へ渡す指示は調査の副産物として出す

リストを渡すだけでは動かないことは、内部リンク91本の実装が止まっている実績で確認済み。
02

何の全体を調べるのか

依頼にあった5項目(キーワード・導線・CV・デザイン・テクニカル)を並列に置くと、5本の独立したレポートになり、どれから手を付けるかが決まらない。次の式に分解し、5項目を層として割り当てる。
オーガニックCV = 表示回数 × CTR × 回遊率 × CV率
現状の実測割り当てる調査項目
① 表示回数月244万表示(16ヶ月で3,919万)キーワード(新規・競合差分)/テクニカル(インデックス・ドメイン)
② CTR0.74%キーワード(記事とKWの適合性・リライト)/デザイン(タイトル・SERPの見え方)
③ 回遊本文リンク22本/59記事・32本が孤立導線(内部リンク・視線・エンゲージメント)/デザイン(記事テンプレ)
④ CV率Organic 0.41%(Direct 1.34%・Referral 1.51%)CV(チャネル別寄与・伸ばせる余地)/デザイン(CTA)
この形にすると、5項目が「どこで落ちているか」の話に変わる。10月1日の会議は「どの層を直すか」の一問に畳める。
03

層ごとの伸びしろの桁

着手順を決める根拠。棒の長さは全体への影響の相対値で、金色が今回の重心。
② CTR 0.74%→1.5%
クリック約2倍
同一クラスタで「督促状」0.42%に対し「督促状の書き方」14.9%。型を変えるだけで桁が動く
④ CV率 0.41%→0.8%
CV約2倍
Direct 1.34%・Referral 1.51%が同一サイトでの到達実績。Organicだけが極端に低い
③ 回遊 22本→113本
CV率と表示の両方に効く
46本が本文から被リンクなし。CV導線を持つのは16本のみ
① 表示 新規記事6本
全体の+1〜2%
現状244万表示に対し新規で増える表示は数万規模。桁が2つ小さい

新規記事は最下位になる

表示の総量は足りていて、クリックとCVに変換できていないのが構造。この桁感が、調査の重心を既存59記事の作り直しに置く理由になる。 新規記事には被リンクとドメイン評価を伸ばす別の価値があるため、施策としては続ける。ただし調査工数の配分先ではない。

04

層をまたぐ因果

分解して並べただけでは優先順位が出ない。層を横断して働く力を3つ挙げる。1本目が最も重い。
記事とKWの不適合3層に同時に効く
  • CTRが上がらない(意図と違う見出しが検索結果に出る)
  • 回遊しない(求めた情報が無いので次を押さない)
  • CVしない(そもそも顧客像と違う人が来ている)

1つのノードが3層すべてに効いている。ここを潰すと3層が同時に動く。だから記事×KW適合性監査を主軸に置く。

CTRが低い(自己強化ループ)放置すると加速する
  • CTRが低い → 検索エンジンの評価が下がる
  • 評価が下がる → 順位が落ちる
  • 順位が落ちる → 表示が減る → さらにクリックが減る

実測と整合する。平均掲載順位11.0位→7.0位と改善しているのにCTRは1.97%→1.36%へ低下し、クリックは前年同月比-27.1%。ただし検索結果上で答えが完結する検索の増加も同時に起きているため、クエリ単位で追わないと切り分けられない(要検証)。

内部リンクの欠落回遊と表示の両方へ
  • 回遊率が上がらない
  • サイト内の評価が特定ページに滞留する
  • 評価が回らないので他ページの表示が伸びない

最大の流入ページ(16ヶ月60,232クリック)が発リンク0・被リンク0・CV導線0のまま置かれている。

05

第0週:休み前に取り切るもの

この週が最も重い。ここで取り損ねたものは9月いっぱい取れない。依頼は8月第2週までに一括で出す(設置作業に先方エンジニアの工数が要るため)。
#依頼するもの用途落とすと何が死ぬか期限優先
1行動計測タグの設置(Microsoft Clarity・無料)視線・スクロール・クリック分布導線調査B-2が丸ごと消える8/8最優先
2GA4の月次エクスポート(トラフィック獲得/LP別/コンバージョン経路)CV層の全調査チャネル別寄与も伸びしろ試算も出せない8/15最優先
3GSCの全期間エクスポート(クエリ×ページ、CTR順を含む)表示層・CTR層の全調査上位1,000クエリしか見えず、小さいが型の良いKWを取りこぼす8/15最優先
4GSC・GA4の閲覧権限(可能ならAPI連携用)手動エクスポート運用からの脱出9月中の再取得が不可能になる8/22
5CVの内訳データ(資料DL/問い合わせ/デモ別と商談化率)CVの質の評価CVを件数でしか語れず、質の議論ができない8/22
62025年8月29日の一斉更新が何だったかの確認効果測定の前提47記事の更新日が潰れた理由が不明のまま8/22
7記事テンプレ・CTAの変更履歴デザイン層過去の変更と数字の対応が取れない8/22
1番のClarityが最優先。設置が9月にずれ込むとデータが2週間分しか貯まらず、上位20記事でも観察に耐えない。8月中に設置できなければ、行動データの調査はGA4のスクロールイベントで粗く見る形へ格下げすると先に決めておく。
06

週次計画

各調査は「今わかっていること」と「今回明らかにすること」を分けて書いた。既に答えが出ている問いを厚い資料で再提出しても価値が出ないため、後者だけが調査の対象になる。
第0週 8/4〜8/29

休み前に取り切る

依頼7項目の発出

上の表。8月第2週が期限。特にClarityのタグ設置は設置工数が要る

A-1の下ごしらえ(W1から前倒し)1日

Ahrefs organic-keywords を獲得URL別に全件取得しておく。データ取得は担当者の在席と無関係に走らせられるため、9月の工数をここへ逃がす

全記事クロールの更新0.5日

見出し・本文・内部リンク・CTA位置。7/27版を最新化

競合の特定0.5日

Ahrefs organic-competitorsで5社に絞る

W1 8/31〜9/6

表示層:キーワードと記事の対応を全数で洗う

A-1 記事×KW適合性監査(59記事・全数)※この1ヶ月の主軸2日

今わかっていること: 個別に2件だけ(4304が消込クラスタ、3091が催告クラスタを独占)。今回明らかにすること: 59記事すべてで「実際に取っているKW群」と「本来取るべきKW」のズレ。統合・分割・主軸変更の判断まで。出力: 記事×KWマトリクス/カニバリ一覧/統合分割の候補

A-3 競合差分(コンテンツギャップ)※競合5社で確定2.5日

今わかっていること: 未実施。競合の特定すらしていない。今回: 5社に対し、共通KWでの順位差/競合が取れて自社が取れていないトピック/自社優位の領域/被リンク獲得の傾向差。他社比較記事は作らない方針だが、競合分析そのものは内部資料として問題ない。W1に収まらない分はW2の頭へ食い込む

W2 9/7〜9/13

CTR層:表示をクリックに変える型を全記事に当てる

A-2 リライト優先度の再算定1.5日

今わかっていること: 6/22のTOP10提案。ただしGSC実測を入手する前の、Ahrefs推定に依存した算定。今回: GSC実測ベースで全記事を再スコアリング。「表示が大きい×8〜20位×CTR型に変換できる」順に並べ直す

D-2 SERPでの見え方の監査(59記事)2.5日

今回: タイトル・ディスクリプション・リッチリザルトの出方を実査し、書き換えでCTRが動く記事を特定する。掲載順位帯で正規化し、同順位帯の平均CTRから乖離している記事を抽出。出力: タイトル書き換え案(現行→提案の対照表)。記事本文の変更なので復帰後すぐ発注できる

順位改善とクリック減少の切り分け1日

2番目の因果ループが実際に起きているかを、クエリ単位の時系列で確認する。AI Overviewsの出現有無とCTRの関係も見る(要検証)

W3 9/14〜9/20

回遊層:読者がどこで離れているかを見る

B-1 内部リンク構造の全体監査2日

今わかっていること: 本文リンク22本/59記事、32本が完全孤立、46本が本文から被リンクなし、CV導線は16本のみ。追加リスト91本は作成済みで実装が止まっている。今回: リンク構造をグラフとして評価し、評価がどこに滞留しているかを見る。91本が本当に最適な91本かを検算する。出力: リンクグラフ図/91本を効果順に3段階へ分割

B-2 行動データの観察(流入上位20記事)2日

今わかっていること: なし。行動計測ツールが入っていない。今回: スクロール深度/クリック分布/苛立ちクリック/離脱位置。CTAが読者の離脱位置より手前にあるかを判定。全59記事は見ない。1ヶ月のサンプルでは下位記事のセッションが薄く観察に耐えないため上位20記事に絞り、残りは構造だけで評価する

D-1 記事テンプレの監査1日

CTAの位置・数・文言、見出し階層、1画面あたりの情報量、モバイル表示。GA4のデバイス比率と照合し、モバイル主体ならモバイルを基準に判定する

W4 9/21〜9/27

CV層とテクニカル

C-1 チャネル別寄与度1.5日

今わかっていること: 累計1行のみ(Organic 0.41%/Direct 1.34%/Referral 1.51%)。今回: 月次に分解し、アシストコンバージョンを見る。オーガニックで最初に接触してDirectでCVしている分がどれだけあるか。Organicの寄与は0.41%より大きい可能性が高い(推測)

C-2 伸ばせる余地を難易度別に分ける1.5日

難易度は実装の担い手で切る。低=記事編集の権限者が10〜30分(CTA文言・リンク追加・タイトル書き換え)/中=先方エンジニアが1〜3日(テンプレ改修・構造化データ・パンくず)/高=エンジニア+意思決定で2週間以上(フォーム改修・LP新設・資料DL後の導線)。各施策に見込みCV増の桁を仮置きする

E テクニカル・ドメイン監査(6項目)2.5日

今わかっていること: 2026年3月にnoindexの二重出力、4月に構造化データの全欠落を指摘済み。修正されたかは未確認。今回: E-1 インデックス健全性(448URL・noindex再発・サイトマップ)/E-2 構造化データの修正確認と実装指示書/E-3 Core Web Vitals(モバイル優先)/E-4 被リンク(DR52の内訳・失効・質の低いリンク)/E-5 サイト構造(URL体系の混在・カテゴリ設計・パンくず)/E-6 AIO・LLMOの定点2回目

W5 9/28〜9/30

統合と、発注できる形への変換

4層の統合1日

どの層のどこを押すと全体が何%動くかを数字で示す

実装チケット化1.5日

1チケット=1作業。担い手・工数・期待効果・実装内容(具体的な文字列やコード)を含む。先方エンジニアの工数は有限なので、3日で終わる施策トップ10を先に切り出す。全部渡すと何も進まない

意思決定パッケージ0.5日

10月1日に決めてもらうことを3〜5個に絞る

07

工数の検算(合わないので削った)

積み上げた工数と、実際に使える営業日を突き合わせる。8月31日から9月30日までの営業日は21日(土日を除き、敬老の日と秋分の日の2日を差し引いた日数)。
積み上げ内訳
W15.5日A-1 3日+A-3 2.5日
W25.0日A-2 1.5日+D-2 2.5日+切り分け1日
W35.0日B-1 2日+B-2 2日+D-1 1日
W45.5日C-1 1.5日+C-2 1.5日+E 2.5日
W53.0日統合1日+チケット化1.5日+パッケージ0.5日
合計24.0日使える営業日は21日。3日足りない

落とす3件

落とすもの削減理由
E-6 AIO・LLMOの定点2回目0.5日2026年2月の1回目があり、9月に取る必然性が薄い。10月以降へ回す
順位改善とクリック減少の切り分け0.5日1日から0.5日へ圧縮。AI Overviewsの出現有無だけ見て、詳しく見るのは10月へ
A-1の下ごしらえ(Ahrefs全件取得)1.0日W1から第0週へ前倒し。データ取得は担当者の在席と無関係に走らせられる
これで21日ちょうど。残りのバッファはゼロなので、第0週のデータが遅れた時点でW3のB-2(行動データの観察)から落とす。代替手段が用意してあるため損失が最小になる。
08

成果物

復帰した人が最初に見るのは5番。1番から読ませない。
#成果物形式用途
1調査レポート(4層+テクニカル)HTML(管理ハブに掲載)事実と根拠の置き場
2実装チケット一覧CSV/スプレッドシート復帰と同時に発注する。担い手・工数・期待効果つき。渡し方は担当者経由で確定しており、担当者が中身を読まずに転送できる粒度まで落とす
3記事×KWマトリクスCSV執筆担当と共有する運用台帳
4タイトル書き換え案(対照表)CSV記事編集の権限者が即実行できる
5意思決定パッケージ(決めることを3〜5個)HTML 1ページ10月1日の会議で使う
09

この計画が失敗するとしたら

先に死因を書いておく。対処を計画側へ織り込んである。

データが取れずに調査が空振りする

第0週の依頼が通らないとB-2とC-1が丸ごと消える。8月中に取れなかった時点で代替手段へ切り替えると先に決めておく(B-2はGA4のスクロールイベント、C-1は既存の累計データで粗く)。

レポートは出たが先方が動かない

内部リンク91本が止まっている実績がある。原因はリストの粒度が実装できる形になっていなかったこと。全施策を担い手と工数つきのチケットにし、エンジニア工数3日分に絞った短冊を別途用意する。

既に分かっていたことの再確認で終わる

6月15日・7月27日・7月29日で「受け皿と導線がない」「CTRは型で決まる」は判明済み。各調査に今回明らかにすることを明記し、既知の再掲を成果物に入れない。

復帰した担当者が処理しきれない

1ヶ月分の情報を一度に渡すと止まる。決めることを3〜5個に絞り、それ以外は参照資料として畳む。

10

決まったことと、残っている判断

#論点状態
1第0週の依頼7項目を誰からいつ出すかディレクション側で別途調整。8月第2週が期限(Clarityは8/8)別途調整
2競合分析の対象社数5社で確定(A-3は2.5日)確定
3実装チケットの渡し方担当者経由で確定。ディレクション側から担当者へ渡す確定
4KW候補(催告書・検収)の判定前倒しせず保留。W1のA-1で59記事を全数監査する中で決める確定

残っている判断

  1. バッファがゼロになったため、第0週のデータが遅れた場合に何を落とすかを先に決めておく(推奨はW3のB-2。代替手段があるため損失が最小)
11

付録:W1に持ち込むKW候補

判定は前倒ししない。A-1の全数監査で処理するため、ここでは候補として羅列するだけに留める。詳細と根拠は別紙のKW候補ロングリストを参照。

新規で立てられる候補(自社の受け皿なし)

  • 組戻し/組み戻し(GSC 17,181表示・8.3位・受け皿ゼロ)
  • でんさい/電子記録債権(Vol 3,800・TP 4,300・GSC表示0)
  • 支払通知書(Vol 1,600・CPC $4.00・GSC表示0)
  • 貸倒引当金 仕訳(Vol 1,300・KD1・GSC表示0)
  • 収益認識基準(Vol 2,300・TP 3,600・GSC表示0)
  • シェアードサービス(Vol 2,400・KD0・GSC表示0)
  • 検収書・検収の実務(Vol 14,000・製品ページのみ30位)※子KWのSERP実査が必要
  • 入金消込 システム/自動化(CPC $15.00・GSC 10,828表示・18.5位)※4304との調整が必要

既存記事の増補で取り直す候補

  • 催告書(41,507表示・10.8位/3091)
  • 与信管理(22,382表示・9.1〜9.5位/3054)
  • 振込依頼書(22,729表示/3048)
  • 売上債権回転期間・回転率(17,004表示・9.2位/10176)
  • 相殺の実務(73,167表示・6.2位/8975。相殺 仕訳のTPは16,000)
  • ファクタリング 手数料(19,569表示・12〜13位/12374・10274)
  • 掛け払い(12,222表示・8.1位/9072)
  • 口座振替 導入(6,952表示・8.2位/3073)
  • 売掛金管理(5,520表示・9.1位/2507)
  • 債権管理/入金管理(22,558表示・12〜13位)

見送り

  • 下請法/取適法・内容証明・支払督促・消滅時効・他社サービス比較全般・勘定科目一覧・経理DX/経理AI