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2026.10.13 / 対象: r-ac.co.jp 自然検索

検索クリック減少の調査

−42%
検索からのクリック(1日あたり)の2026年2月→9月の変化
91%
7月→9月の減少のうち、上位1,000語より外の検索語で起きた割合
+0.03位
主要な102語の順位の変化(中央値)。順位はほぼ動いていない
1日2〜3回
AIサービス経由の訪問。減った分に置き換わっていない

2026年10月13日作成。対象は r-ac.co.jp の自然検索からの訪問。Search Console(2025年6月1日〜2026年10月10日)と Microsoft Clarity(2026年2月〜10月12日)を使った。

0. 検索からの訪問は2026年2月から9月までに約4割減った

R&ACの検索からの訪問は、2026年2月から9月にかけて約4割減った。Search Consoleの1日あたりのクリックは657回から381回へ42%減り、Clarityの自然検索のセッションも1日704回から439回へ38%減った。2つの計測が同じ幅で減っているので、計測の誤りではない。

減ったのは、上位1,000語に入らない細かい検索語からのクリックである。「督促状」「手形」「督促」のような主要な語は、順位も表示回数もほぼ変わっていない。同じ時期に、比較に使った別のB2Bサイトでも同じ形の減少が起きていた。

指標(1日あたり)2026年2月7月9月2月→9月
Search Consoleのクリック657469381−42%
Clarityの自然検索のセッション704523439−38%
ClarityのAIサービス経由のセッション2.51.82.6ほぼ横ばい

1. 減少は細かい検索語に集中していた

1-1. 上位1,000語のクリックは7月から9月にかけて3%しか減っていない

7月と9月を1日あたりで比べると、上位1,000語からのクリックは188回から182回へ3%減った。1,000語より外の検索語からのクリックは280回から200回へ29%減り、減少全体の91%を占めた。1,000語より外には、長い質問形の検索語と、Googleがプライバシー保護のために伏せた検索語が入る。

1日あたりのクリック7月9月変化
上位1,000語188182−3%
1,000語より外280200−29%

1-2. 主要な語の順位は変わっていない

7月に300回以上表示され、9月にも出てきた102語では、順位の変化の中央値が+0.03位だった。主要な語の表示回数(月30日あたり)は次のとおりである。

検索語7月の表示9月の表示9月の順位
督促状13,85916,9304.5
手形6,6607,0342.3
督促10,3059,9971.6
口座振替依頼書3,8213,4481.7

Ahrefsの推定では、「督促状」「手形」「口座振替依頼書」の月間検索数は2025年6月から2026年10月まで大きく変わっていない。

1-3. 減ったページは一部に偏っていない

7月に1日3回以上クリックされた25ページのうち、19ページで9月のクリックが減った。最も減ったのは誤入金の記事(/blog/6273/)で、1日87回から64回へ減った。終了したセミナーのページ(/event/ 以下)も減っているが、これは告知期間が終わったためである。

2. 比較に使った別のB2Bサイトでも同じ形で減っていた

連休・お盆・祝日を除いた平日の1日平均で、2つのサイトを比べた。9月19日〜23日の5連休を除くため、平日だけを使った。

平日の1日平均クリック2026年2月7月9月7月→9月前年の7月→9月
R&AC723531460−13.5%−4.4%
比較用のB2Bサイト804603500−17.1%−8.7%

比較用のサイトでも、7月から9月の減少の74%は1,000語より外の検索語で起きていた。ただし比べたのは2サイトだけで、どちらもB2B向けの日本語サイトである。業種や言語が違うサイトで同じことが起きているかは確かめていない。

3. 減った訪問はAIサービス経由の訪問に置き換わっていない

ClarityでAIサービス(ChatGPT・Geminiなど)から来たセッションは、2026年2月から10月まで1日2〜3回でほぼ一定だった。自然検索のセッションが1日約265回減った一方で、AIサービス経由は増えていない。

Search Consoleの「生成AI機能」の表示回数も、7月の18.1万回から9月の14.7万回へ減った。Googleの検索結果の中で、通常の結果からAIによる概要の欄へ表示が移ったわけでもない。

4. 原因はGoogle検索の外への移動だと読めるが確定していない

細かい質問形の検索だけが減り、主要な語が残っている形から、細かい調べものがGoogle検索の外(AIモードやChatGPTなどの対話型AI)へ移っていると読める。AIに質問した利用者は回答の画面で調べものを終えることが多いので、R&ACのサイトへの訪問は生まれず、AIサービス経由のセッションも増えない。外部の調査でも、検索結果にAIによる概要が出るとクリックが3〜6割減るという結果が多い。

この読みは、自社のデータで直接確かめたものではない。次の2つの説明も残っている。

ほかの説明確かめる方法
Googleが伏せる検索語の割合が変わり、上位1,000語の外に見える分が減っただけSearch ConsoleのAPIで全件を取り、伏せられた分の推移を見る
2026年9月24日から始まったGoogleのスパムアップデートの影響減少は2月から続いているので主な原因ではないと考えられる。10月以降の推移で確かめる

あわせて、Clarityでは有料検索のセッションが2026年2月の1日230回から9月の1日1,013回へ増えていた。広告が同じ検索語で上に表示されると自然検索のクリック率は下がるものの、今回減ったのはクリック率ではなく表示回数なので、主な原因ではないと考えられる。

5. 新規3本の見込みへの影響は限られる

新規3本で狙う語は「貸倒引当金」「検収とは」「でんさいとは」のような主要な語が中心である。今回減っているのは細かい検索語なので、新規3本の見込みが受ける影響は、サイト全体のクリックの減り方(2月→9月で−42%)より小さいと考えられる。見込みの資料では、クリック率を7月以降の値に置き換えて計算している。

6. 使ったデータ

データ期間取得方法
Search Console(R&AC・日別と月別の検索語・ページ)2025年6月1日〜2026年10月10日画面から書き出し
Search Console(比較用のB2Bサイト・日別と月別の検索語)2025年6月1日〜2026年10月10日API
Search Console 生成AI機能2026年6月〜9月画面の合計値
Microsoft Clarity(チャネル別セッション)2026年2・4・6・7・8・9月、10月1〜12日画面の値
Ahrefs(主要3語の月間検索数の推移)2025年6月〜2026年10月API

Clarityの2025年10・11月は、セッション数が2026年の約10分の1しかなく、計測がそろっていないため使わなかった。2026年1・3・5月は画面の操作でチャネル別の値を読み取れなかったため、表に入れていない。